
定価改定が1回、2回と重なるたびに、中古市場における価格の下限も徐々に切り上がっていく傾向があります。「もう少し様子を見てから」と考えている間に定価が上昇し、その影響で中古価格も連動して上がってしまう——こうした流れは、これまで何度も繰り返されてきました。
こんにちは、田崎です。本ブログでは、高級時計やハイブランドを中心に、買取・査定に関する最新情報や市場動向についてわかりやすく解説しています。
ロレックスに限らず、多くのブランドに共通しているのが、「結局いつ買うのが最適なのか」という判断の難しさです。

わからない。ここから上がる可能性もあるし、買ってからガクッと下がる可能性もなくはないので。

全くわからないんですよ。なので、2026年にいつが買い時なのか教えていただきたいです。

わかりました。今回は 2026年 の ロレックス の買い時を解説させていただきます。

2023年頃から ロレックスの並行価格は再度上がり始めました。

2026年参加時点、ロレックス全体の中古平均価格は前年比で約11%上昇しております。
直近6ヶ月間で絞ると、約15.7%上昇しています。価格上昇の背景にある理由は3つ挙げられます。

1つ目は 2026年1月の価格改定 です。
定価が上がると、並行新品の仕入れ値も上がります。仕入れ値が上がれば、当然販売価格も上がります。
これが中古市場の底上げとして機能しております。
2つ目は 円安 の継続です。現在の買取水準では、日本の ロレックス は海外のバイヤーにとって相対的に割安になります。
これがインバウンド需要を引き寄せて、国内市場の在庫を吸い上げる動きにつながっております。

3つ目は 正規店 での入手難易度の高さです。国内の正規店では現在、スポーツモデルを購入した場合、同一モデルは5年間、他のモデルは1年間、再購入できないルールとなっています。正規ルートで入手できない人たちが中古市場に流れる構造が続いています。

この3つが重なって今の 相場 があります。

今後も価格が上がり続ける、その理由も教えてもらってもいいですか?

わかりました。今後も価格が上がり続けると思う理由を4つ挙げさせていただきます。
- 定価回転が毎年続いていること。
ロレックスは2021年以降、ほぼ毎年1から2回のペースで定価を改定しました。具体的には:
- 2021年8月に5%の改定
- 2022年1月と9月に改定
ロレックス価格の上昇傾向が続いています。
合計17%。2023年も1月と9月。

2024年は1月と6月の2回、2025年は1月、そして2026年も1月と、怒涛の値上がりが続いております。
これだけ継続して値上がりして。

いるということは、中古市場の基準価格が年々上げられているということを意味しております。

よって待てば。
いつか下がるという意見もありますが、少なくともここ5年間の動きを見ている限り、待った分だけ安く買えたというケースはほぼ起きておりません。
むしろ待てばまず定価が上がっていったというのが事実です。

2つ目は円安と、インバンド需要の構造的な高さです。円安が続いている間、日本のロレックスは割安な高級品として海外からの需要を集め続けます。

特に正規店では海外旅行者が ロレックス を購入するケースが増えており、これは正規在庫を吸い上げ、中古市場への需要をさらに押し上げる効果を生んでいます。

為替が大きく変わらない限り、この構造は続くと考えられております。

3つ目は 金価格 の高止まりです。金価格は2025年に最高値を更新し、2026年に入っても高水準は続いております。ゴールド や ロレックス のモデルは、製造コストが金属相場に連動するため、値下がりにくい構造になっております。
4つ目は、需要と供給のアンバランスが解消されないことです。

ロレックスは生産量を戦略的に絞っております。

正規店のスポーツモデルを入手するには、何ヶ月も通い続ける ロレックスマラソン が必要とされ、運良く購入できても次回は制限がかかります。このアンバランスが解消されない限り、中古市場への需要は構造的に維持されます。

そう考えると、上がる未来の方が多いですね。多いです。もし下がるとした場合、どういったことが考えられるかも教えてもらっていいですか?
分かりました。もし価格が下がる要因は3つ挙げられます。
- 世界的な景気交代

これが最大のリスクです。もしアメリカや中国などの主要国の景気が大きく悪化した場合、富裕層で高額品の購買を控える動きになるかと思います。

実際、2008年のリーマンショック後の高級時計市場は大きく落ち込みました。ロレックスも例外ではありませんでした。
今の世界情勢には、地政学リスクや貿易摩擦など、景気を揺るがし得る要素が複数存在しております。
景気交代は起きないと言い切れる状況ではありません。リスクの2つ目は、円高への転換です。

円安がインバンド需要を支えていると伝えましたが、円高になれば逆に動きます。円高になると、海外売りになると日本のロレックスは割安感がなくなり、インバンド需要が急速に絞まる可能性があります。

需要が崩れれば、相場への影響は少なくありません。リスクの3つ目は、ロレックスの公式中古の普及です。

ロレックスは現在、ロレックスの認定中古を進めております。

ロレックスが品質を保証した中古を、正規な販売ネットワークで販売する仕組みです。このプログラムを発表すると、ロレックスが実質的に中古価格の基準を作ることになります。
これ自体は市場の透明性を高めますが、一方で今まで平行市場で形成されてきた実勢価格が、正規基準によって抑えられる可能性もあります。
特に プレミア が過剰についているモデルは、一時的な調整が起こり得るとみられます。

では、資産的にどのモデルなら買いなのか。
分かりました。では、今現在どのモデルなら買いなのか。買いのモデルはやはり デイトナ、GMTマスター2、サブマリーナーとなります。
デイトナの中古市場は、2026年現在、市場の一番で中古販売ですと、価格はだいたい570万円から600万円前後と推移しております。

2023年の調整期間はしっかり回復しており、需要の厚みという点では、他のモデルを追随を許しません。
デイトナの強みは、売りたい時に必ず売れるという流動性の高さです。
価格としての価値を担保しております。GMTマスター2は、インバウンド需要の恩恵を受けやすいモデルの代表となっております。

実用時計としての機能性と、投資対象としての人気が両立しており、購入層の幅も広いです。

コレクターだけではなく、使いながら持ちたいという層にも人気があるため、需要は一方向に偏りにくく、価格が崩れにくい構造になっています。

サブマリーナーは2026年1月の価格改定後、定価は約176万円。一方、中古市場は240万円から270万円前後と、定価が1.3から1.5倍のプレミアが安定して続いております。サブマリーナーの特徴は、下がりにくさにあります。
今すぐ飛びつく必要はありません。ただ、持ては必ず安くなるという根拠もないのが正直なところです。

定価改定が1回から2回続く限り、中古市場の底値は少しずつ切り上がっていく可能性があります。

もう少し待ってからと思っているうちに、定価が上がって、中古も上がるという展開が過去何度も繰り返されてきました。

経済的に見る範囲で、好きなモデルを選ぶ。それが市場動向を踏まえた 2026年 現時点での合理的な判断だと思います。
今回は ロレックス の買い時について解説してまいりました。2020年のロレックスの市場は、調整後の最上昇局面に入っております。

定価改定、円安、インバウンドの需要という上昇要因が重なっている一方で、世界景気、円高転換、ロレックスの正規中古という下落リスクも存在しております。

新作のモデルによっては、市場が大きく動く可能性もあります。

「今が買い時なのか、それとももう少し待つべきなのか」という判断については、人それぞれの考え方がある部分でもあります。ぜひ皆さまのご意見もあわせて参考にしていただければと思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。本ブログでは、高級時計やハイブランドを中心に、市場動向や価格変動についてわかりやすく整理しながら発信しています。
今後も「損をしないための判断材料」となる情報を継続してお届けしてまいりますので、引き続きご覧いただければ幸いです。
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